退職してから初めてのプロジェクト、池袋のカフェが竣工を迎えました。
お施主様は同じ池袋にスピリチュアルサロンを経営されている方、プロデュースはPDOさん、施工はKEFIさんです。
以前入っていたテナントは昔ながらの純喫茶といった趣きのなかなか渋いお店で、予算の都合などもあり全て壊さずに使えるものは使いたいというご要望がありました。
いざ壊し始めると木が腐っていたりして再利用出来なかったものも多かったのですが、それでもファサードはほぼそのまま、照明、レンガ壁、天井など以前の記憶を継承している部分が多くあり、図らずして自分がリノベーションに対して考えていることが少し表現出来たような感があります。
解体する前の状態
施工後
(竣工写真は自ら撮影しました。)
ファサードはほぼ既存のまま。
カフェスペース、32席。
カーテンで仕切られた向こう側は多目的スペースとなります。
写真ではうまく表現出来ておりませんが既存のレンガ壁を目地詰めし、塗装したこの壁はとても迫力があります。
多目的スペース。
片付けてセミナーやレクチャーを開くことがあるため家具は椅子・テーブルともに折り畳めることを求められました。
ファサードのドアは既存のものを補修して再利用したのですが、ハンドルはデザインさせて頂いて製作しました。
(撮影した時はまだ塗装が間に合っておりませんが…)
販売する小物を陳列するガラス棚が取り付いた壁を青緑で塗ったのは、内部の真っ白い空間と既存ファサードの濃い木の色を繋ぐ緩衝となるように、という意図があります。
あと安いガラス棚の緑っぽい色が白い壁に取り付くと目立ち過ぎるので違和感の無いように、という現実的な効果も。
限られた予算の中で効果的な仕事が出来たのではないかと思っております。
雇われてデザインしてた頃とは比べられないほど低予算の仕事でしたが、他人のお金を遣って自分の仕事をするということについて何倍もの責任を感じながら取り組んでいました。
施主・プロデューサー・施工者皆さんが喜んでくれたのが何よりです。
September 2, 2010
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